私が家を建てようと思ったきっかけは、長男が生まれたことです。家族が増え、それまで住んでいた家が手狭に感じたこと、また風通しがよく、日当たりのいい家で、すくすくとこの子を育てていきたいと思ったからです。私たちが家づくりで重視したのは、家族のコミュニケーションです。どこにいても家族の気配が感じられる、そんな家にしたいと思っていました。
木の家を選んだ理由は、子育てをしていくうえで、シックハウスのない、健康な住宅に住みたい、また木の家なら私たちの家づくりに対する家族の思いを自由に表現できるのではと思ったからです。そんな中で、偶然雑誌を見ていて中村伸吾さんを発見しました。インターネットで作品を見ると、私の好みの家ばかりでした。それまでは、私が気に入った家を妻に見せても好みが分かれることが多かったのですが、その時ばかりはぴたりと夫婦の意見が一致しました。早速中村さんに会い、私たちの家づくりに対する考えを思うままに伝えました。中村さんの事務所から家へ帰る車の中で、私たちのすべての思いを伝えきったという達成感のようなものを感じたことを覚えています。
工事中は、長男と散歩がてらよく現場を見にいきました。建築途中の家は、たいてい新築の独特なにおいがすると思っていたのですが、この家は、すごく木のいい香りがするなと感じました。幼い息子は大工さんの熱心な仕事ぶりをみて、「大工さんかっこいい。将来大工さんになる」と言っていました。そしてなんとわが家が出来上がる頃には、私たちの家のことを「大工さんの家」と呼ぶようになっていました。(笑)
家が出来上がってからの感想は、日当たりがよく、風通しがいい、そして木の香りがすごくするということです。夏は、風通しの良さのおかげで暑さをしのげ、冬は陽光のおかげで寒さをしのげるため、年中快適に過ごすことができます。また使い勝手のいいアイランドキッチンのおかげで、妻の料理にも力が入ります。その周りで息子が走り回っているのを見るとほほえましく思えます。
この秋には、小さな家族がもう一人増えます。家づくりをはじめた時の思いを忘れず、暖かい家庭をこの家とともにずっとはぐくんでいきたいと思います。こんなすばらしい家をつくっていただいた、中村伸吾さんと中村伸吾建築設計室のスタッフのみなさん、新藤工務店はじめ、この家づくりに携わっていただいたすべての皆様に感謝しております。ありがとうございました。