|
|
|
|
|
西ノ丁の家
この住まいの木材は龍神の山本製材から頂いた。山本さんとはもう長いお付き合い。今回は取り置きの天然乾燥材を使う。いずれも見事な目込みの良材。
 |
|
|
 |
元町の家
腰は錆花崗岩積み。大屋根は日本瓦、下屋はガルバニウム鋼板葺。外壁下地は全て土塗壁。植え込みのクズレ石とツツジは建主の父上がこの日のためにとっておいてくれたもの。
 |
|
|
|
情報のあふれた現代においては、本当に大事なもの・大切なことを自分たちのニーズに沿ってしっかりと選び取ることが重要です。目先の利便性や合理性、あてがわれた価値観などにとらわれることなく、いかに気持ちよく・・その人らしく・・その土地らしく住まうか・・をじっくりと考えていく事です。
 |
■素材を生かして住まう |
たとえば・・「木」は「木」として使いたいものですが、これが案外そう当たり前のことではありません。木造でありながらどこにも木が見えていない住宅があふれています。もはや「木」が「木」である必要もないのが現実です。しかし、「木の家」であるならば、木材の調湿・蓄熱などの特性を利用した機械依存の少ないエコハウス、あらわしの木と土や石などのコンビネーションで楽しむナチュラルハウス・・など「木」という素材ならではのあり方があるはずです。同様に「ガラス」「鉄」「コンクリート」・・それぞれの素材の、それぞれの特性や持ち味を活かした住まい方を考えたいものです。
 |
■自分らしく住まう |
自分や家族の将来の生活イメージや希望を明確に抱かれている人は希です。しかし、目標のないものづくりでは充分な満足は得られません。たくさんの夢の中から的確な現実をつかみ取るために必要な取捨選択がしっかりと出来るコンセプトを組み立てる必要があります。他人の評価を求める必要はありません。たとえ友達の家と大きく違っていても、それが住まい手にとって必要なものであるのなら勇気を持って実現するべきです。コンセプトに忠実な住まいほど大きな満足をもたらしてくれるのです。
 |
■その土地らしく住まう |
現在の住まいの悲劇は建物が地域性を失ったことにあります。元来、住宅は各地方で自然発生的に生まれました。その地でとれる材料を用いて、その地の風土に応じたものを、その地の状況を知る人たちが組み上げたのです。建物の中にあるその土地らしさこそが住まいやすさ・快適さを担保するものなのです。マニュアル化された全国一律の住宅など快適であろうはずがありません。いかなるテクノロジーもアートも、地域固有の文化や伝統、風土などに適合しないならば、その地に根付くことはないのです。
住宅産業という営利集団に取り上げられた「住まいを成立させるための理屈」を住まい手の元に取り戻すこと、住まい手本意の住まいづくりをすることが快適な住まいを創る第一歩だと言えるでしょう。 |
|